産業廃棄物(法定20種類) 業種限定の品目

動物のふん尿の処分費用と処理方法

畜産農業から出る牛・豚・鶏などのふん尿。ペットショップや動物園から出るものは含みません。

動物のふん尿の要点

区分 業種限定。畜産農業から出るものだけが産廃。ペットショップ・動物病院などのものは事業系一般廃棄物
書類に書く品目名許可証・委託契約書・マニフェスト 動物のふん尿
主な処理方法 堆肥化、メタン発酵、焼却・炭化、浄化処理
見積りの単位 t。市町村の堆肥センターは使用料を条例で定めている
買取の可能性 基本はなし。堆肥として近くの耕種農家に使ってもらう方法がある

区分は品目の一般的な扱いです。最終的な判断は、自治体と委託先の業者にご確認ください。

処分費の目安(市町村の堆肥センターに持ち込む場合の使用料。収集運搬費・産業廃棄物税は別。税込と税別が混在)
300〜4,400円 / t

市町村が条例で定める堆肥センターの使用料(家畜排せつ物1tあたり)の例で、持ち込みは300〜4,400円、収集を頼むと1,000〜2,000円です。いずれも地元の畜産農家向けの料金です。民間の処理業者の料金表は見つかっておらず、関東の出典もありません。尿は7,700円/tの例があります。

出典(2026年10月に確認):壱岐市堆肥センター条例(長崎)、養父市おおや堆肥センター設置及び管理条例(兵庫)、丸森町堆肥センターの設置及び管理に関する条例(宮城)、猿払村堆肥センターの設置及び管理に関する条例(北海道)、羽後町堆肥センター条例(秋田)、由利本荘市堆肥センター条例(矢島バイオセンター)(秋田)、仙北市堆肥センター条例(秋田)

動物のふん尿の見積りを依頼する

該当するもの

  • 牛ふん
  • 豚ぷん・豚の尿
  • 鶏ふん
  • 馬ふん
  • 敷料と混ざった家畜ふん

分類と法的な扱い

動物のふん尿は、畜産農業に該当する事業活動に伴って生じた、牛・馬・豚・めん羊・にわとりなどのふん尿です。業種が限定されている品目です。

出どころ区分
畜産農家・養鶏場・養豚場産業廃棄物(動物のふん尿)
ペットショップ・動物病院・ペットホテル事業系一般廃棄物
家庭のペット家庭ごみ(市区町村のルールに従う)

同じふん尿でも、畜産農業以外(ペット関連の店、乗馬クラブ、動物園など)から出たものは、原則として事業系一般廃棄物になります。 乗馬クラブなど業態の判断が難しいものは、自治体に確認してください。

また、一定規模以上(牛・馬は10頭以上、豚は100頭以上、鶏は2,000羽以上)の畜産農家は、「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律(家畜排せつ物法)」の管理基準を守る必要があります。野積みや素掘りはせず、床をコンクリートなどにして覆いと側壁を設けた施設(液状のものは貯留槽)で管理します。

処分費用の内訳と安くする方法

多くの畜産農家は、自前の堆肥舎で堆肥化して農地に還元しています。外部に委託する場合の費用は「収集運搬費+処分費」です。

  • 水分を減らす(戻し堆肥や副資材で水分調整する)
  • 堆肥として近くの耕種農家に使ってもらう(地域の堆肥流通を活用)
  • 尿は、浄化処理して放流できる設備を設けられないか検討する

単価は地域差が大きく、民間の処理業者の料金表は見つかっていません。市町村の堆肥センター(主に地元の畜産農家向け)の使用料は、1tあたり300〜4,400円の例があります。多くの場合、利用できるのは市町村内の農家などに限られます。なお、この金額には税込と税抜の例が混ざっています。

処理方法(中間処理・最終処分・リサイクル)

  • 堆肥化: 発酵させて堆肥にし、農地に還元します。環境省の令和5年度実績では、動物のふん尿は排出量の約95%が再生利用されています。
  • メタン発酵: バイオガスを回収して発電などに使い、消化液は液肥にします。
  • 焼却・炭化: 鶏ふんなどを燃料や炭化物にすることがあります。
  • 浄化処理: 尿や汚水は浄化して放流します。

委託するときの注意点

  • 外部の処理業者に委託する場合は、許可品目に「動物のふん尿」がある業者を選び、書面で契約を結んでマニフェストを交付します。
  • 完成した堆肥を販売・譲渡する場合は、肥料の品質の確保等に関する法律(肥料法)にもとづく都道府県知事への届出(特殊肥料の生産業者の届出、販売業務の届出)が必要なことがあります。自治体や所管の窓口に確認してください。
  • 悪臭や水質汚濁の規制にも注意が必要です。

よくある質問

ペットショップの犬や猫のふんは産業廃棄物ですか?

いいえ。畜産農業ではないため、事業系一般廃棄物です。市区町村の事業系ごみのルールに従ってください。

自分の農場で堆肥にして畑にまくのは問題ありませんか?

自分の農場で適切に堆肥化し、肥料として使うのは一般的な方法です。ただし、野積みなど不適切な管理は家畜排せつ物法や廃棄物処理法の問題になるおそれがあります。

ふん尿の処理を外部に頼むと高いですか?

水分が多いほど重くなり、運搬費がかさみます。水分を調整したり、近くの施設を使ったりすると、費用を抑えられることがあります。見積りでは、運搬費と処分費を分けて書いてもらってください。

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このページの費用は目安です。法令の記述は、環境省や都道府県の公開情報をもとにしています。最終的な判断は、所管の自治体と委託先の業者にご確認ください。

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