紙くずの処分費用と処理方法
建設業や紙・印刷関係など、特定の業種から出る紙くず。それ以外の業種から出たものは事業系一般廃棄物です。
紙くずの要点
| 区分 | 業種限定。建設業(工事に伴うもの)、パルプ・紙・紙加工品製造業、新聞業、出版業、製本業、印刷物加工業の紙くずが産廃(PCBが付いたものは全業種)。オフィス・店舗の紙は事業系一般廃棄物 |
|---|---|
| 書類に書く品目名許可証・委託契約書・マニフェスト | 紙くず |
| 主な処理方法 | 古紙として製紙原料、焼却・熱回収、RPFの原料 |
| 見積りの単位 | kg・立方メートル |
| 買取の可能性 | 段ボールや品質のよい古紙は0円〜有価で引き取られることがある |
区分は品目の一般的な扱いです。最終的な判断は、自治体と委託先の業者にご確認ください。
固形燃料や古紙に回せる紙は安く、段ボールや古紙は0円〜有価で引き取る業者もあります。汚れた紙や焼却に回る紙は高くなります(80円/kg〜の例があります)。収集運搬費と消費税は別です。
出典(2026年10月に確認):サン・クリーンサービス(千葉)、有明興業(東京)、伸榮産業(東京)、山一商事(埼玉)、エーシーピー物流(静岡)、GATE(埼玉・東京)、エヌズトランス(京都)、総環(大阪産業廃棄物リサイクル処分センター)(大阪)、旭金属(徳島)
紙くずの見積りを依頼する該当するもの
- 新築・解体工事の紙製梱包材
- 紙製の壁紙の端材
- 製紙工場の損紙
- 印刷工場の刷り損じ・断ち落とし
- 製本工場の裁ちくず
- 紙管・紙袋(対象業種のもの)
分類と法的な扱い
紙くずは、廃棄物処理法で業種が限定されている品目です。産業廃棄物の紙くずになるのは、次の業種から出たものだけです。
| 対象になる業種 | 例 |
|---|---|
| 建設業(工作物の新築・改築・除去に伴うもの) | 梱包材、紙製の壁紙の端材(塩化ビニル製の壁紙は廃プラスチック類) |
| パルプ・紙・紙加工品製造業 | 損紙、裁断くず |
| 新聞業(新聞巻取紙を使って印刷発行するもの) | 刷り損じ |
| 出版業(印刷出版を行うもの)・製本業・印刷物加工業 | 断ち落とし、刷り損じ |
| 全業種 | PCBが塗布され、または染み込んだ紙くず |
同じ紙でも、上の業種以外(オフィス、小売店、飲食店など)から出たものは産業廃棄物ではなく事業系一般廃棄物です。 事業系一般廃棄物は市区町村のルールに従い、一般廃棄物の許可業者や市区町村の施設で処理します。詳しくは一般廃棄物と産業廃棄物の違いをご覧ください。
PCBを含む紙くずは、PCB廃棄物として特別な管理が必要です。なお、家庭から出る紙は市区町村の家庭ごみのルールに従ってください。
処分費用の内訳と安くする方法
費用は「収集運搬費+処分費」です。紙は軽くかさばるため、m³単価で見積もられることもよくあります。費用を抑えるには、次の点に気をつけます。
- ビニール・金具・テープなどの異物を外す
- 段ボール・上質紙などを分けて、古紙として売れる形にする
- 濡らさずに保管する(濡れると再生しにくく、重さも増える)
処理方法(中間処理・最終処分・リサイクル)
きれいなものは製紙原料(古紙)として再生されます。汚れや異物が多いものは、焼却して熱回収したり、固形燃料(RPF)の原料にしたりします。
委託するときの注意点
- 産業廃棄物の紙くずは、許可品目に「紙くず」がある業者に委託します。書面での契約とマニフェストも必要です。
- 事業系一般廃棄物の紙を、産廃の許可しかない業者に渡すことはできません。産廃の紙くずを、一般廃棄物の許可しかない業者に渡すこともできません。
- 建設現場ではほかの品目と混ざりやすいため、現場で分別しておくと費用が下がります。
よくある質問
事務所の書類やコピー用紙は産業廃棄物ですか?
一般的な事務所は対象業種ではないため、事業系一般廃棄物です。市区町村の事業系ごみのルールに従い、古紙回収や一般廃棄物の許可業者に依頼してください。
建設現場の段ボールは産業廃棄物になりますか?
工作物の新築・改築・除去に伴って出たものなら、建設業の紙くずとして産業廃棄物になります。
紙くずでも費用がかからないことはありますか?
品質のよい古紙は有価物として買い取られることがあります。ただし、買取の条件は相場で変わるため、見積りで確認してください。
関連する品目
紙くずと関係するほかの品目
このページの費用は目安です。法令の記述は、環境省や都道府県の公開情報をもとにしています。最終的な判断は、所管の自治体と委託先の業者にご確認ください。