事業所でよく出る品目 特別管理産業廃棄物を含む

廃バッテリーの処分費用と処理方法

車両・設備の鉛蓄電池やリチウムイオン電池。鉛蓄電池は買取になりやすく、リチウムイオン電池は発火に注意が必要です。

廃バッテリーの要点

区分 産業廃棄物(または有価物)。鉛蓄電池は廃酸(電解液は特別管理)・金属くず・廃プラの混合物。リチウムイオン電池は汚泥・廃プラ・金属くずの混合物とする自治体が多い
書類に書く品目名許可証・委託契約書・マニフェスト 自治体の案内に合わせる(リチウムイオン電池なら汚泥・廃プラスチック類・金属くずなど)。委託先の許可にそろっているか確認
主な処理方法 鉛蓄電池は解体して鉛を再資源化(電解液は中和)。リチウムイオン電池はコバルト・ニッケル・銅などを回収
見積りの単位 kg
買取の可能性 鉛蓄電池は買取になることが多い(相場で変動、運搬費で逆有償になることがある)。リチウムイオン電池は処分費がかかることが多い(金属スクラップ業者への持込なら5〜30円/kgで買い取る例もある)

区分は品目の一般的な扱いです。最終的な判断は、自治体と委託先の業者にご確認ください。

処分費の目安(収集運搬費・産業廃棄物税・消費税は別)
300〜2,000円 / kg

リチウムイオン電池など、処分費がかかる電池の単価です。関東の業者4社(東京・埼玉・千葉)の料金表では300〜2,000円/kgです(税込・税別が混在。2,000円は『2,000円〜』と表示している業者の最低額で、電池の種類や状態(膨張・破損)によってはこれを超えます。発火対策の梱包・運搬費は別)。自動車用などの鉛バッテリーは処分費ではなく買取価格がつき、60〜123円/kg(税込、相場で毎日変動)の例があります。

出典(2026年10月に確認):信太商店(東京)、GATE(埼玉・東京)、みどり産業(千葉)、大畑商事(群馬・千葉・大阪)、フジ・トレーディング(東京(東大和))、旭金属(徳島)、福洋商事(大阪)、今西商店(大阪)

廃バッテリーの見積りを依頼する

該当するもの

  • トラック・社用車のバッテリー
  • フォークリフトのバッテリー
  • UPS(無停電電源装置)の蓄電池
  • 非常用電源・蓄電設備の電池
  • 電動工具のリチウムイオン電池
  • 業務用端末のバッテリー

分類と法的な扱い

「バッテリー」は種類によって扱いが大きく違います。

種類廃棄物としての区分特徴
鉛蓄電池廃酸(電解液の希硫酸)+金属くず(鉛)+廃プラ(ケース)の混合物鉛の価値が高く、有価物として買取になることが多い。廃棄物として出す場合、電解液は特別管理産業廃棄物の廃酸に当たる
リチウムイオン電池汚泥・廃プラスチック類・金属くずの混合物として扱う自治体が多い(区分は自治体で違うので、委託先と自治体に確認)発火・発煙のリスクが高い
ニッケル水素・ニカド電池金属くずなどの混合物ニカドはカドミウムを含む

事業所から出るものは産業廃棄物(または有価物)として扱います。リチウムイオン電池の区分については、国が一律に定めた規定が見当たらず、自治体ごとの案内に従います。

自治体の案内の例を挙げます(2026年10月に各自治体の案内で確認)。

  • 愛知県・千葉県・沖縄県・京都市: 「汚泥・廃プラスチック類・金属くずの混合物」
  • 埼玉県: 外枠が金属なら「汚泥・金属くず」、プラスチックなら「汚泥・廃プラスチック類」
  • 千葉県: 電解液を多く含むものは、上の区分に廃油を加える
  • 愛知県: 車載用・定置用などの大型の蓄電池は特別管理産業廃棄物として扱う

委託先の許可に、これらの品目がそろっているかを確かめてください。委託するときは委託契約書を結び、マニフェストを交付します(JBRCに出す場合を除く)。

ほかの廃棄物に混ぜて出さないでください。契約にない物を引き渡すことになるうえ、火災の原因にもなります。鉛蓄電池を廃棄物として委託するときは、特別管理産業廃棄物の許可を持つ業者と契約し、保管も特別管理の基準に従います。家庭の小型電池や自家用車のバッテリーは、このページの対象外です。家庭から出るものは、市区町村の家庭ごみのルールや販売店の回収に従ってください。

処分費用の内訳と安くする方法

  • 鉛蓄電池はまとまった量なら買取になることがあり、相場で価格が変わります。買取価格は業者への持込みを前提にしていることが多く、引取りを頼むと運搬費が差し引かれて、支払いが発生する(逆有償になる)ことがあります。
  • リチウムイオン電池は、梱包・絶縁の手間と発火対策のため、kgあたりの処分費が高めです(公開されている料金表では300〜2,000円/kg)。
  • 種類ごとに分け、種類が分かる状態で出すと査定・見積りが正確になります。

処理方法(中間処理・最終処分・リサイクル)

鉛蓄電池は解体事業者で解体され(電解液の廃酸は中和処理)、鉛などが再資源化されます。リチウムイオン電池は、リサイクル施設でコバルト・ニッケル・銅などの金属が回収されます。

委託するときの注意点

  • リチウムイオン電池は、端子をテープで絶縁し、潰さず、水や熱を避けて保管します。ほかの廃棄物と混載した車両や破砕機で、火災が起きる例が多い品目です。
  • 小型充電式電池(ニカド・ニッケル水素・リチウムイオン)は、事業者も JBRCに排出者登録をすれば回収を依頼できます。JBRCは広域認定を受けているので、このルートではマニフェストは不要です。回収の対象は、JBRC会員メーカー製で電池の種類が分かるものに限られ、破損・水濡れ・膨張した電池は対象外です。
  • 鉛蓄電池は液漏れしないよう立てて保管・運搬します。割れた物は廃酸が漏れないよう注意し、その旨を業者に伝えてください。
  • 買取でも、運搬費などを差し引いて実質的に費用を払う「逆有償」になるなら、廃棄物と判断されることがあります。その場合は許可業者への委託とマニフェストが必要なので、事前に自治体に確認してください。
  • 海外への輸出には別の規制があるため、引取り後の行き先も確認してください。

よくある質問

鉛バッテリーは本当に買い取ってもらえますか?

量と相場によります。少量だと買取額が運搬費で相殺されることもあるため、いくつかの業者の見積りを比べてください。

膨らんだリチウムイオン電池はどうしますか?

発火の危険が高い状態です。使用をやめ、ほかの電池と分けて耐火性の容器(金属缶など)に入れ、早めに業者へ相談してください。JBRCの回収には出せません。

UPSのバッテリー交換で出た電池は誰が処分しますか?

交換業者が引き取る契約になっている場合が多いです。自社で処分する場合は、排出事業者として委託します。

関連する品目

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このページの費用は目安です。法令の記述は、環境省や都道府県の公開情報をもとにしています。最終的な判断は、所管の自治体と委託先の業者にご確認ください。

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