金属くずの処分費用と処理方法
鉄・銅・アルミなどのくず。相場しだいで買取(有価物)になることもあります。
金属くずの要点
| 区分 | 産業廃棄物(業種を問わない)。有償で売れるものは廃棄物ではなく有価物 |
|---|---|
| 書類に書く品目名許可証・委託契約書・マニフェスト | 金属くず |
| 主な処理方法 | 選別・切断・圧縮し、製鉄所や非鉄精錬所で原料に再利用 |
| 見積りの単位 | kg・立方メートル。分別と量しだいで買取 |
| 買取の可能性 | あり。鉄と非鉄に分けてあり、量がまとまっていれば買取になる。運搬費を引いて赤字なら逆有償 |
区分は品目の一般的な扱いです。最終的な判断は、自治体と委託先の業者にご確認ください。
鉄と非鉄に分けてあり、量がまとまっていれば買取(10円/kg〜の例)になります。プラスチックや断熱材が付いた物は処分費がかかります。処分費が0円でも運賃はかかり、消費税は別です。
出典(2026年10月に確認):サン・クリーンサービス(千葉)、伸榮産業(東京)、有明興業(東京)、みどり産業(千葉)、GATE(埼玉・東京)、リビスタ(埼玉)、山一商事(埼玉)、総環(大阪産業廃棄物リサイクル処分センター)(大阪)
金属くずの見積りを依頼する該当するもの
- 鉄スクラップ・鋼材の端材
- 銅線・銅管のくず
- アルミの切りくず
- 金属の研磨くず・切削くず
- スチール棚・ロッカー(金属製)
- 事業所の空き缶
- 金属製パレット
分類と法的な扱い
事業活動で出た不要な金属は、業種を問わず産業廃棄物の「金属くず」です。 ただし、売れるもの(有償で譲渡できるもの)は廃棄物ではなく有価物として扱われます。
| 取引の形 | 扱い |
|---|---|
| 相手がお金を払って買い取る | 有価物(廃棄物ではない) |
| こちらが処分費を払う | 産業廃棄物 |
| 売値より運搬費が高く、実質こちらが払う | 逆有償。廃棄物として扱われる可能性がある |
有価物かどうかは、物の性状・取引価値・取引の形態などを総合して判断されます。「買取」と言われても、運搬費などを差し引いて赤字なら注意が必要です。
処分費用の内訳と安くする方法
目安は1kgあたり0〜40円、1m³あたり0〜6,000円です(公開されている料金表の幅)。鉄・銅・アルミなど単一の金属は買取になることがあります。
- 鉄・非鉄(銅・アルミ・ステンレス)に分ける
- プラスチックや木など金属以外を外す
- 量をまとめて出し、買取額と運搬費を分けて見積もってもらう
処理方法(中間処理・最終処分・リサイクル)
選別・切断・圧縮したあと、製鉄所や非鉄精錬所などで原料として再利用されます。環境省の令和5年度実績では、金属くずは排出量の約95%が再生利用されています。リサイクルに向かない残りは安定型最終処分場に埋め立てられることもあります。ただし、次のものは安定型には埋め立てられず、管理型の扱いになります。
- 自動車や電気機械器具の破砕物
- 鉛はんだを使った廃プリント配線板
- 鉛蓄電池の電極、鉛製の管・板
- 水銀使用製品
- 有害物質や有機物が付いた容器包装(食品の汚れが付いた缶など)
委託するときの注意点
- 処分費を払う場合は、「金属くず」の許可を持つ業者と書面で契約し、マニフェストを交付します。
- 逆有償のときは、買い手に引き渡すまでの運搬が、産業廃棄物の収集運搬と判断されることがあります。許可業者に運んでもらうと安全です(判断は自治体に確認してください)。
- 売る場合は、買い手の事業場(スクラップヤード)が適正に管理されているかも確かめてください。2026年6月公布の廃棄物処理法の改正で、使用済みの金属・プラスチック物品の保管や再生を業として行うには、都道府県知事の許可が必要になります(小規模な事業場などの例外あり)。施行は、公布から2年6か月以内(2028年12月まで)の政令で定める日で、それまでは現行どおりです。排出事業者が許可業者に委託する決まりとマニフェストの決まりは、この改正では変わりません。売る場合は、売り先のヤードが許可を持っているかを確かめることがより大切になります。詳しくは廃棄物処理法の2026年改正をご覧ください。
- 家電や電子機器が混ざった雑品スクラップには、現在、有害使用済機器の届出制度などの規制がかかります(2026年の改正の施行後は、新しい許可制度に移ります)。パソコン・OA機器などとは分けて扱ってください。
よくある質問
買取なら許可のない業者でもよいですか?
本当に有価物として売買するなら、廃棄物処理の許可は必要ありません。ただし実質的に処分費を払っている場合は廃棄物の委託になり、許可のない業者に渡すと違法になるおそれがあります。
逆有償とはどういう状態ですか?
金属自体は売れても、運搬費が売値を上回って、こちらの持ち出しになる状態です。扱いの考え方は逆有償で説明しています。
金属製のロッカーや机はどうなりますか?
金属部分は金属くずです。木やプラスチックが付いている場合は品目が混ざるので、オフィス家具のページもご覧ください。
関連する品目
金属くずと関係するほかの品目
- 業務用エアコン・冷凍冷蔵機器
- 金庫
- 蛍光灯・水銀使用製品
- 鉱さい
- ゴムくず
- 消火器
- 太陽光パネル
- 厨房機器
- 塗料・溶剤の缶
- 農業用ビニール・マルチ
- 廃アルカリ
- 廃酸
- 廃タイヤ
- 廃バッテリー
- 廃油
- 複合機・コピー機
- 便器・洗面台(陶器)
- 間仕切り・OAフロア
- マットレス・ソファ
- 木製パレット
このページの費用は目安です。法令の記述は、環境省や都道府県の公開情報をもとにしています。最終的な判断は、所管の自治体と委託先の業者にご確認ください。