事業所でよく出る品目

厨房機器の処分費用と処理方法

飲食店・社員食堂・ホテル・食品工場の業務用冷蔵庫、製氷機、ガス台、作業台、シンクなど。冷やす機能のある機器は、捨てる前にフロン類の回収が必要です。

厨房機器の要点

区分 産業廃棄物(金属くず・廃プラスチック類などの混合物)。業務用として作られ、冷媒にフロン類を使う冷蔵・冷凍機器は、捨てる前にフロン排出抑制法による回収が必要。家庭用として作られた冷蔵庫は家電リサイクル法
書類に書く品目名許可証・委託契約書・マニフェスト 金属くず・廃プラスチック類など(フロン類は行程管理票を交付して第一種フロン類充塡回収業者へ)
主な処理方法 フロン類は回収して破壊・再生。本体は解体・破砕して鉄・ステンレス・銅・アルミを資源にし、樹脂などは焼却や埋立
見積りの単位 kg(本体)+ 台(フロン回収)。取り外し・搬出の作業は別
買取の可能性 まだ使える機器は中古品として売れることがある。金属だけの物は有価になることがある

区分は品目の一般的な扱いです。最終的な判断は、自治体と委託先の業者にご確認ください。

処分費の目安(収集運搬費・産業廃棄物税・消費税は別)
30〜110円 / kg

フロン類を抜いた業務用冷蔵庫・ショーケースの本体は30〜110円/kg、ガスコンロ・食器乾燥機・電子レンジなどの家電・雑品は30〜90円/kgの例です。金属が多い機器は、金属くずとして0〜30円/kgで引き取る業者もあります。ステンレスの作業台やシンクなど金属だけでできた物は、金属くずとして処分費がかからないか、量があれば買取になることがあります。フロン類の回収・破壊は別料金で、1台15,000円の例があります。取り外しと搬出の作業費、収集運搬費、消費税は別です。

出典(2026年10月に確認):旭金属(徳島)、有明興業(東京)、伸榮産業(東京)、新関西テクニカ(京都)

厨房機器の見積りを依頼する

該当するもの

  • 業務用冷蔵庫・冷凍庫・冷凍冷蔵庫
  • 冷蔵ショーケース・ネタケース
  • 製氷機
  • ガスコンロ・ガスレンジ・フライヤー
  • 食器洗浄機・食器乾燥機
  • ステンレスの作業台・シンク・棚

分類と法的な扱い

厨房機器は1つの品目ではなく、金属くずと廃プラスチック類などの混合物です。ステンレスや鉄が多い機器は、ほとんどが金属くずになります。

いちばん気をつけたいのは、冷やす機能のある機器です。業務用として作られた冷蔵・冷凍の機器で、冷媒にフロン類を使っている物は、フロン排出抑制法の「第一種特定製品」です(同法2条3項)。環境省の手引きは、冷蔵庫・冷凍庫、ショーケース、製氷機、飲料用の冷水機、冷蔵・冷凍の機能がある自動販売機などを例に挙げています。

機器扱い
業務用の冷蔵庫・冷凍庫・ショーケース・製氷機など(冷媒がフロン類)捨てる前にフロン類の回収が必要。本体は産業廃棄物
冷媒がアンモニア・二酸化炭素などのノンフロンの機器フロン排出抑制法の対象外。本体は産業廃棄物
家庭用として作られた冷蔵庫・冷凍庫(店で使っていた物を含む)家電リサイクル法の対象
ガス台・フライヤー・食器洗浄機・作業台・シンクなど産業廃棄物(金属くず・廃プラスチック類など)

業務用か家庭用かは、使っていた場所ではなく業務用として作られ、売られた機器かどうかで決まります。機器の銘板やシールで確かめるか、メーカー・販売店に問い合わせてください。フロン類の回収の手順は業務用エアコン・冷凍冷蔵機器のページにまとめています。

処分費用の内訳と安くする方法

費用は「フロン類の回収費+本体の処分費+取り外し・搬出・運搬の費用」です。公開されている料金表では、本体の処分費は1kgあたり30〜110円です。

  • まだ使える機器は、先に中古品として売れるかを確かめる
  • ステンレスの作業台・シンク・棚は、ほかの廃棄物と分けて金属くずとして出す
  • 冷蔵・冷凍の機器は、フロン類の回収と本体の処分を同じ窓口でまとめて頼むと、出張費が二重にかかりにくい
  • 床や壁に固定された機器や、ガス・水道の配管がつながった機器は、別に取り外し工事の費用がかかる

処理方法(中間処理・最終処分・リサイクル)

フロン類は第一種フロン類充塡回収業者が回収し、破壊業者や再生業者に渡します。本体は解体・破砕して、鉄・ステンレス・銅・アルミなどを資源にし、残った樹脂などは焼却や埋立に回ります。

委託するときの注意点

  • フロン類は、都道府県の登録を受けた第一種フロン類充塡回収業者に引き渡し、行程管理票(回収依頼書・委託確認書)を交付します。本体を処分業者に渡すときは、引取証明書の写しを付けます。
  • 本体は、許可品目に金属くず・廃プラスチック類がある業者と書面で契約し、マニフェストを交付します。
  • 機器に残った油や、グリーストラップの汚泥は機器と分けて出します。廃食用油は廃油、グリーストラップの汚泥は汚泥です。
  • 中古品として売る場合でも、運賃を差し引くと赤字になる取引は廃棄物として扱われることがあります(有価物、逆有償)。

よくある質問

店で使っていた家庭用の冷蔵庫も産業廃棄物の手続きですか?

家庭用として作られた冷蔵庫・冷凍庫は、店で使っていても家電リサイクル法の対象です。購入した店か、買い替える場合は新しい機器を買う店に引取りを依頼し、リサイクル料金と収集運搬料金を支払います。

ノンフロンと書かれた業務用冷蔵庫は、フロン回収がいりませんか?

冷媒にフロン類を使っていない機器は、フロン排出抑制法の第一種特定製品に当たりません。銘板やシールで冷媒の種類を確かめ、わからなければメーカー・販売店に問い合わせてください。本体は産業廃棄物として処理します。

閉店で厨房機器をまとめて処分するときは、何から始めますか?

まずリース品をリース会社に返し、残りを売れる機器と捨てる機器に分けます。次に冷蔵・冷凍機器の台数を数え、フロン類の回収と本体の処分をまとめて見積もってもらいます。見積り依頼からもご相談いただけます。

関連する品目

このページの費用は目安です。法令の記述は、環境省や都道府県の公開情報をもとにしています。最終的な判断は、所管の自治体と委託先の業者にご確認ください。

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